フィードバックとは、出力が入力へと戻り、循環を形成する過程である。
RNTにおいては、ノイズと即興を統合する生成の基盤として位置づけられる。
フィードバックを音楽の中心に据えた実践には、異なる方向性が存在する。
その対照的な例として Neil Young と Lou Reed をここでは挙げる。
Neil Young
《Like a Hurricane》《Cortez the Killer》のソロに代表されるように、フィードバックは旋律やコード進行に割り込み、秩序を延長・変形させる。
それは演奏状況や観客への応答として扱われ、関係循環の中で差異を生み出す。
→ 巻き込み型フィードバック(秩序内部で差異を生成し、聴衆をも関与させる)
Lou Reed《Metal Machine Music》(1975)
ギターとアンプによる持続的なフィードバックをそのまま作品化し、従来の旋律やコード進行といった楽曲秩序を徹底的に排除した。
ここではフィードバックの循環そのものが構造を形成し、持続自体が聴取の基盤となる。
→ 自律的フィードバック(従来の秩序を超えて、循環そのものを構造化する実践)
この二つの実践は、RNTにおけるフィードバック原理の異なる側面を示している。
Young は即興的応答の契機を、Reed は自律的循環の提示を体現している。
フィードバック原理は以下のように整理される。
👉 この原理によって、ノイズ・即興・フィードバックという三要素が統合され、RNTの全体的な生成論的枠組みが完成する。